語順をずらす 「疑問」「強調」「驚き」
こんにちは、渡独なライターです(^^♪
今回のテーマは、英語の「語順をずらす」について!
つまり英語の「倒置表現」につ阿賀いてやっていきます。
今までの記事でも倒置を使った英文を例に出してきましたが、それが何かわかりますか?
はい、「疑問文」です。
普段何気なく知っている疑問文ですが、疑問文は「倒置表現の1つ」だと認識されている方は、実はそんなにいないのかと思います。
疑問文は「Do you ~?」「Can you~?」の形になると、暗記のみのアプローチだったからでしょう。
しかし倒置表現は、疑問文だけではありません。
思いを強調したり驚きを表現するとき、英語では「倒置」を使ってそれを表現することができるんです。
今回はそういったことをみていきます。
ということで今回の記事の流れは、まずは倒置表現に共通したルールについてみていきます。
なぜ倒置が起きるのかということです。
そして例文を実際に挙げて、倒置表現を「疑問」「強調」「驚き」のパターン別に解説していきたいと思います。
ではいきます。
☐ 「語順をずらす」ことについて
日本語と違って、英語は「語順が全て」だということは、何度かお話ししてきました。
「(助動詞)+動詞」を基準に「前が主語」「後ろが目的語/補語」
ということはもう皆さんおわかりだと思います。
しかし「あえて語順をずらす」こともたくさんあるのです。
その代表例がみなさんにお馴染みの「疑問文」です。
「Do you ~?」「Can you ~?」のように主語の前に助動詞を配置する表現ですね。
でもでも、英語において語順をずらすのは、なにも疑問文だけではございません。
他には「強調表現」や「驚きの表現」も語順をずらしたりします。
語順をずらす修辞法を「倒置」といいます。
これは日本語でもありますね。
「わたしが、やる。」が普通の語順だとして、、
「やる、わたしが。」のほうが強調してるようで、「!」がつきそうですよね?
後者のほうが気持ちがこもってる感じがします。
「俺の気持ちは、変わらない。」よりも、、
「変わらない、俺の気持ちは」という倒置のほうが、「強調感」あふれますよね。
「倒置」の基本イメージは「(大なり小なり)気持ちの動き」です。
これはなんとなくでいいので覚えといてください。
☐ 疑問
「訊きたい訊きたい!」という「気持ちの動き」が「疑問文」には含まれてます。
だから疑問文では倒置が起こります。
例えば、、
「He (does) speak English very fluently.」
「彼は英語をとても流暢に話せますよ。」
これを疑問文にすると、助動詞が倒置されます。
「Does he speak English very fluently ?」
「なんとなく疑問文だから、『Do you ~?』『Could you ~?』」と覚えていたみなさん。
実は疑問文には「気持ちの動き」という「倒置の本質」が隠れているのです。
☐ 強調
例文でどんどん説明してきます。
①
通常文:「My heart will never change.」
「私の気持ち、決して変わらないだろう。」
倒置文:「Never will my heart change.」
否定語+助動詞 S V
「決して変わらないだろう、私の気持ち!」
これは「否定語」を文頭に置いた「倒置」による「強調表現」です。
「否定語」を文頭におくと、必ず倒置が起こります。
疑問文と同じく倒置がおこりますので 「疑問文と同じ語順」になります。
「助動詞を含んだ文の倒置」 → 「(否定語)+助動詞+S+V 」
②
「I'm not interested in English at all.」
「英語全然興味ないよ。」
これに対して
通常文:「I am not, too.」
「ぼくも。」
倒置文:「Neither am I.」
否定語 V S
「ぼくもだよ!」
動詞「am」と主語「I」が倒置になっていますね?
疑問文と同じ語順です。
「助動詞を含まない文」の倒置 → 「(否定語)+V+S 」
③
通常文:「I am interested in English.」
「俺英語に興味あるよ。」
倒置文:「Am I interested in English.」
V S C
「俺、英語に興味あるよ!!」
動詞「am」と主語「I」が倒置をおこし、疑問文の語順になってます。
語順をずらすことで、話者の気持ちが「強調」されます。
☐ 驚き(感嘆文)
①
通常文:「You have a nice picture.」
「君、いい写真もってるね。」
倒置文:「What a nice picture you have.」
O S V
「いい写真持ってるね!!君。」
これは「what」を使った「感嘆文」です。
「how」を使った感嘆文にもできます。
「How nice picture you have.」
O S V
「感嘆文」の倒置は、動詞/助動詞の倒置ではなく、目的語/補語が倒置されます。
▢ まとめ
倒置表現についてみてきましたが、いかがでしたか?
平叙文(普通の文)の語順をずらすことで、そこには何らかの「気持ちの動き」があるということですね。
確かに怒っているとき、気持ちを強調させたいがために、平叙文の語順でただ怒鳴るよりかは、語順を変えたほうが「普通じゃない心情」を表現できるかもしれません。
っていう冗談は置いといて、、
では今回のまとめに入ります。
①「倒置」で語順を変えることで、「気持ちの動き」を表現。これが倒置表現の基本イメージ。
②倒置表現を大きくパターン別に分けると、「疑問」「強調「驚き」。
③倒置によって語順がずれるのは、「助動詞」や「be動詞」。「感嘆文」では、「名詞」や「形容詞」が前に倒置される。
④いずれ倒置で語順をずらすとき、「助動詞」「be動詞」「名詞」「形容詞」は、「主語」の前に置く。
「語順をずらす 疑問・強調・驚き」は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それではまた(^^♪
☆To the Finest Hour☆