関係詞(1) 関係代名詞
こんにちは、孤独なライターです(^^♪
今回は「関係詞」の1つ、「関係代名詞」についてやっていきます。
中学3年から習う分野ですが、中学英語の1つの山場であり、また高校英語となるともっと複雑になるので、英文法の中ではわりと難関かもしれません。
ただし新しく覚えることは、そんなにないと私は思います。
今までの当ブログの文法カテゴリーの記事を、ひと通り理解できていれば「関係詞」で新しく覚えることはそんなにありません。
関係詞は2回に分けて記事を書きますが、みなさんに一番注目していただきたいのが、「なぜ関係詞を使うのか」「どういう時に関係詞を使うのか」というところです。
そういった疑問は、さっそく今回の記事のトップバッターで説明します。
その内容を意識しながら関係詞の記事をお読みください。
では今回の記事の流れについてです。
まずは関係詞とはなにか、関係詞の役割についてみていきます。
そして関係詞は大きく分けて2種類。
「関係代名詞」と「関係副詞」です。
今回の記事では「関係代名詞」をピックアップします。
関係代名詞のポイントは、「文中にアナが空く」ということ!
これは一体どういう現象なのかに注目してください。
では、中学英語の難関と言われている分野をやっていきます。
▢ 関係詞とは?
「関係詞」とは、節(SVがある2語以上のまとまり)を使って「名詞を修飾する」ときに使われる英文法です。
例えば、、
①「I know a man.」
「ある男の人を知ってる。」
②「The man can speak English.」
「その男の人は英語を話せる。」
この2つの文を1つにまとめたい!
こういう時に活躍するのが「関係詞」なんです。
①②を関係詞を使ってまとめると
③「I know a man who can speak English.」
SVO SVO ←(who自体でS)
「英語を話せるある男の人を知っているよ。」
この文中で関係詞は「who」です。
「who」がその「左のSV」と「右のSV」を関係づけてます。
「関係詞」の役割は「文と文を合体させ、名詞を修飾する」ということです。
「関係詞」は中学英語から習いますが、躓く生徒が多く、そういう点では「関係詞」は中学英語の山場だといえます。
でもでも「関係詞」の役割をしっかり理解していれば大丈夫ですから。
関係詞節の配置場所は、修飾する名詞の直後です。後置修飾!
そして関係詞節で修飾される名詞を「先行詞」といいます。
先ほどの例文③でいうと先行詞は「a man」です。
皆さんに紹介する関係詞は2種類あります。
(「複合関係詞」といものを除いて)
「関係代名詞」と「関係副詞」というものです。
堅苦しそうな文法用語だから、拒否反応が起こりそうですが難しくありません。
みなさんを簡単に理解させるように、努めてまいりますのでよろしくお願いします。
関係詞はほかにも「複合関係詞」とかありますが、中学英語・日常会話レベルでは「関係代名詞」と「関係副詞」でOKです。
もう一度繰り返します。
「関係詞」の基本は「文と文を合体させ、名詞を修飾」です。
今回の記事では「関係代名詞」やります。
「関係副詞」は次回。
▢ 関係代名詞とは?
「関係代名詞」とは、関係詞を使って名詞(先行詞)を修飾する際、関係詞節中で「主語」や「動詞の目的語」や「前置詞の目的語」の位置に本来くるものです。
「関係副詞」は関係詞節中では「副詞」として働きます。
関係代名詞にも種類があり、先行詞によって使い分けられます。
① 先行詞が「人」 → 「who」
② 先行詞が「モノ」 → 「which」
③ 先行詞が「人」「モノ」 → 「that」
④ 「who」「which」「that」の所有格 → 「whose」
▢ 関係代名詞の特徴
関係代名詞を使って関係詞節をつくると、ある現象がおこります。
それは関係詞節内に「アナができる」という現象です。
つまりどういうことかというと、関係詞節内にあるべきはずの「主語がない」「目的語がない」現象がおきます。
それもそのはず!
「関係代名詞」自体が、関係詞節内の「主語」なり「目的語」になるからです。
では例文を使って関係代名詞の特徴をみていきます。
①主語の位置にアナがある
・「I know a Japanese who ▢ can speak Spanish.」
SVO SVO←「who」自体でS
「スペイン語話せる日本人知ってるよ。」
先行詞は「a japanese」。
関係代名詞「who」が、左右の「SV」を関係づけてます。
はい、そして「can」の前に「主語」がありません。
アナが空いてます。
「who」が主語として働いているからです。
②動詞の目的語の位置にアナがある
・「This is the book which I read ▢ yesterday.」
SVC SVO←「which」自体でO
「これは昨日読んだ本です。」
先行詞は「the book」で、「read」の目的語がありません。
ここにアナが空いています。
「which」が目的語として働いているからです。
「なんで「read」の目的語の位置に「which」を置かないのか?」
と思う人もいるかもしれませんが、できません!
先行詞の後に関係詞を置いて「これから関係詞節が始まりますよ」
という合図を出さなければならないからです。
③前置詞の目的語の位置にアナがある
・「This is the city which I live in ▢.」
SVC SV
「ここは私が暮らしている町です。」
先行詞は「the city」です。
前置詞「in」の目的語がありません。
アナが空いています。
関係代名詞「which」が「in」の目的語として働いているからです。
▢ 関係代名詞の例文
どこにアナが空いているのかも注目してください。
①「who」 → 先行詞が「人」
・「I have a friend who teaches English.」
「英語の先生やってる友達いるよ。」
「who」と「teaches」の間にアナがあります。
「who」が主語の代役をしてます。
・「The girl who(whom) I met on a bus yesterday was my ex-girlfriend.」
「昨日バスに乗ったとき会った女の人は、僕の元カノだった。」
「met」と「on」の間にアナがあります。
「who」が「met」の目的語の役割をしてます。
②「which」 → 先行詞が「モノ」
・「I read a book which was one of the best selling books last year.」
「去年ベストセラーの本読んだよ。」
「which」と「was」の間にアナがあります。
「which」が主語の働きをしてます。
・「The pen which I bought last week was a defective product.」
「先週買ったペンは不良品だったよ。」
「bought」と「last」の間にアナがあいてます。
「which」が「bought」の目的語の働きをしてます。
③「that」 → 先行詞が「人」「モノ」
「先行詞が人なら「who」、モノなら「which」を使えばいいのでは?」
という疑問を持った方もいるのではないかと思います。
しかし「that」ではければならないこともあります。
これは後ほど記事を更新したときに説明します。
④「whose」 → 先行詞は「人」「モノ」関わらずなんでも
関係代名詞の「所有格」です。
・「I know a man whose wife is beautiful.」
「きれいな奥さんをもつある男性を知ってますよ。」
先行詞は「a man」で、関係代名詞は所有格の「whose」です。
「a man」の「wife」ということで、関係代名詞は関係代名詞の所有格の「whose」です。
▢ まとめ
「関係詞の基本」「関係代名詞」についてみてきましたが、いかがでしたか?
関係詞とはどういうときに使うのか、把握できましたか?
とにかく重要なことは、関係詞を使うのは「SV(節)を使って、名詞を修飾する」場合に使うということです。
これが関係詞の役割になります。
関係詞は大きく分けて、「関係代名詞」と「関係副詞」。
次回の記事で関係副詞をやりますので、この2つの使い道の違いを、次回の記事をお読みいただいて明確にしてください。
では今回のまとめです。
①関係詞を使うのは、SV(節)を使って名詞を修飾するとき。修飾する名詞と節の内容を合体させる。
②関係詞の配置場所は、修飾する名詞の直後。
③修飾する名詞の直後に「関係詞」を置いて、これから関係詞節が始まりますよ、という合図を出す。
④関係詞は2種類。「関係代名詞」と「関係副詞」。
⑤関係代名詞とは、関係詞節のなかで「主語や動詞・前置詞の目的語」として働く。
⑥関係副詞とは、関係詞節のなかで「副詞」として働く。
⑦関係代名詞を使うと、関係詞節の中に「アナ」ができる。つまり、主語や目的語がなくなる。それもそのはず、⑤の内容の通り。
⑧関係代名詞の種類。
・先行詞が「人」 → 「who」
・先行詞が「モノ・コト」 → 「which」
・先行詞が「人・モノ・コト」 → 「that」
・「who」「which」「that」の所有格 → 「whose」
「関係詞(1) 関係代名詞」の説明は以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それではまた(^^♪
☆To the Finest Hour☆