英語 日本で 

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「修飾」について

今回の記事では、「修飾」について解説していこうと思います。

 

今までの記事でも「修飾」に関してたくさん触れてきていますが、この記事で修飾について詳しくみていこうと思います。

 

もっと早い段階でやればいいのにという声がきこえてきそうですが、修飾に関して今までの記事で扱っていない分野もありますので、一気に「修飾」について解説しても整理が大変になると思ったので、控えておりました。

 

今回の記事では修飾のパターンをほぼ全て、簡略的ではございますが説明させていただきます。

 

因みに「文にアナができる修飾」に関しては、まだ私のサイトでは解説しておりません。

 

それ以外はほぼ、これまでの記事の例文などででてきたので、今回の記事はその復習としてお読みいただければと存じます。

 

修飾の仕方を覚えれば、英文の構造についての学習にもつながり、高校・大学受験生は例えば英語の並び替え問題ができるようになることが期待できます。

 

では、本論でみていきましょう(^^♪

 

 

▢ 修飾とは?

 

「修飾」を英語で「modification」といって文法的表記は、その頭文字をとって「M」と表されます。

 

だから本サイトで、「S(主語)」「V(動詞)」といった、品詞分解をした英文の説明で「M」という表記があったら、それは「修飾」だと捉えて、さらになにを修飾しているのか考えてください。

 

「修飾」とは、あるモノやコト(被修飾語)に対して「限定的に」内容を補足するということです。

 

例えば、「歩く」は歩くでも「どんな具合で」歩くのか、、

 

「速く」歩くのか「ゆっくり」歩くのか、、

 

はたまた「ムーンウォーク的に」歩くのか。。

 

 

「車」は車でも「どんな」車なのか、、

 

「新しい」車なのか「赤い」車なのか、、

 

 

英文法の「品詞」の中で、修飾の働きをするのは4つあります。

 

形容詞  名詞を修飾

副詞 → 形容詞・動詞・副詞・文全体や一部を修飾

冠詞  → (限定詞として)名詞を修飾

代名詞の一部 → (限定詞として)名詞を修飾 

 

以上の4つはすでに記事で説明済みでございます。

 

修飾のパターンは、修飾するターゲットに対して、語順的に「前から修飾」するのか、「後ろから修飾」するのか。

 

「前から修飾」するのが、わかりやすい修飾の仕方です

 

理由は、修飾語が1語だからです(例外はあります)。

 

そして修飾が複数語のまとまりだと、後ろからの修飾となることが多いです。

 

この場合は、形容詞句として前の名詞を修飾する場合です。

 

そうなると前の名詞を修飾する形容詞句が長くなります。

 

例)「a  bag  full  of  apples」 → 「リンゴでいっぱいの袋」

   被修飾 ← 修飾

 

 

▢ 前から修飾

①形容詞が名詞を修飾

「a  tall  boy」→「背の高い少年」

 

形容詞の「tall」が名詞の「boy」を修飾してます。

 

「少年」は少年でも「背の高い少年」と限定してますね。

 

 

②副詞が形容詞を修飾

「a  very  tall  boy」→「とても背の高い少年」

 

副詞の「very」が形容詞「tall」を修飾してます。

 

「背の高い」は背の高いでも「とても高い」と限定してますね。

 

 

③冠詞が名詞を修飾

a  boy」→「ある少年」

the  boy」→ 「その少年」

 

世界中数多いる「少年」の中から「ある(一人の)少年」や「その少年」と限定しています。

 

このように冠詞も修飾語の1つだと考えることができます。

 

 

④ 代名詞の一部が名詞を修飾

代名詞の一部とは、「人称代名詞の所有格」「指示代名詞」です。

(この文法用語を暗記する必要はありませんが、用語の理解はしてください) 

 

(1)人称代名詞の所有格

例)「my」「his」「their」など

 

この3つの「人称代名詞」の「主格」は、「I」「he」「they」です。

 

my  car」→「私の車」

 

「車」は車でも、「私の」車と限定して修飾してます。

 

(2)指示代名詞

例)「this」「that」「those」など

 

those  cars」→「あれらの車」

 

「車」は車でも、「あれらの」車と限定して修飾してます。

 

 

▢ 後ろから修飾

①特定の名詞を修飾するとき

特定の名詞とは「something」「anything」「someone」「anyone」「somebody」など。

 

こういった名詞に形容詞をつける場合は、直後に形容詞を配置します。

 

例)

・「He  showed  me  something  interesting.」

     V        O(1)  O(2)名詞←形容詞

 「彼は私に面白いものを見せてきた。」

 

・「Do  you  have  anyone  special  in  your  mind ?」

        V         O   ←  形容詞

 「君、誰か好きな人いるのかい?」

 

 

② 形容詞句として名詞を修飾する時

2語以上の単語が1つのまとまりをなして、形容詞句となる場合は、名詞の後に置いて名詞を修飾します。

 

例)

・「The  picture  taken  by  him  was  nice.」

      S       ← 形容詞句        V      C

 「彼の撮った写真は素晴らしかった。」

 

「写真」は写真でも「彼の撮った」写真と、形容詞句が名詞を後ろから修飾しています。

 

 

③ 副詞として動詞などを修飾する場合

・「I  can  swim  very  fast.」

      V ← 副詞句

「私は速く泳ぐことができます。」

 

「とても速く」が「泳ぐ」を修飾しています。

 

「泳ぐ」は泳ぐでも「どんな感じ」で泳ぐのかと修飾してます。

 

・「He  came  here  to  see  her. 」

                 V ←副詞副詞句

 「彼は彼女に会うためにここに来た。」

 

「to  see  her」が「came」を修飾しています。

 

「来る」は来るでも「何のために」来たのかということです。

 

 「here」も動詞「came」を修飾してます。

 

 

▢ 文にアナができる修飾

 

これについての内容は、今までの記事で説明したことがなかったので説明いたします。

 

「文にアナができる」とはどういうことか?

 

英文を構成する基本要素は、「主語」「動詞」「目的語」「補語」ですが、「文にアナが空く」とは「あるべきはずの『主語』や『目的語』がない」という現象のことです。

 

これは、「関係代名詞」を使って名詞を修飾する場合や、「what」「who」「which」といった「疑問詞」を使った不定や、不定詞」を使った形容詞句によくみられます

 

 

不定詞を使った形容詞句

・「I'm  looking  for  a  hotel  to  stay  at.」

 「私は泊まるホテルを探しております。」

 

この英文のどこに「アナ」があるでしょうか?

 

答えは「一番最後」です。つまり「at」の後ろです。

 

「at」は「前置詞」なので、目的語をとります

 

しかしここにはありません。抜けたからです。

 

では、アナにはもともと何があるべきなのか?

 

それは直前の「a  hotelなんです。

 

「to  stay  at」は「a  hotel」という名詞を後ろから修飾してます。

 

不定詞はこういう感じで、名詞を後ろから修飾することがよくありますので。

 

不定詞については後日の記事で詳しく説明します。

 

 

②疑問詞を使った不定

・「I  don't  know  what  to  do.」

 「何をしたらいいのかわからないよ。」

 

これは「do」の後に「アナ」があります。

 

「do」の目的語が消えています。

 

どこにいったのか?

 

「what」なんです。

 

「do」の目的語は「what」です。

 

ちなみに「know」の目的語は「what  to  do」です。

 

「what  to  do」で、「すること」→「するべきこと」と言い換えることができます。

 

 

③関係代名詞

・「I  know  a  Japanese  who  can  speak  English.」

 「英語話せる日本人知ってますよ。」

 

さぁ、「アナ」はどこにあるでしょうか?

 

答えは「who」と「can」の間です。

 

見てください。

 

「can  speak  English」に対応する「主語」がありません

 

このアナにもともと入るのは、「a  Japanese」です。

 

ここでは「who」が関係代名詞です。

 

「who  can  speak  English」というまとまり(形容詞節)が、「a  Japanese」という名詞を後ろから修飾しています。

 

関係代名詞を使って名詞を修飾すると、このように文にアナができます。

 

関係代名詞については、後日ゆっくりと別記事で解説いたします。

 

ここでは理解できなくてもけっこうです!

 

 

・「The  car  which  he  bought  was  very  cool.」

 「彼が買った車、チョーかっこよかったよ。」

 

さぁどこにアナがあるでしょうか?

 

答えは「bought」と「was」の間です。

 

「buy」の過去形「bought」の目的語がありません

 

もともとの目的語「the  car」が、関係代名詞を使って名詞を修飾する際に、前に出てしまったのです。

 

 

▢ まとめ

 

以上修飾について詳しくみてきましたが、いかがでしたか?

 

英文中のほとんどは、修飾語がほとんどなので、修飾に関しての理解が深まれば英文の構造を理解できるようになると思います。

 

今後リーディングするときに、「これは何を修飾しているのかな?」と精読してみてください。

 

初心者の方は、文法的に精読するべきだというのが私の考えです。

 

 

では今回の記事のまとめに入ります。

 

①修飾とは、別の語句で「限定的」に内容を補足すること。

 

②修飾を英語で「modification」。その頭文字をとって、文法的表記で「M」と表す。

(私のサイトで、修飾語を示すとき「M」とする)

 

③修飾の働きをする品詞は4種類。「形容詞」「副詞」「冠詞」「代名詞の一部」

 

④形容詞は、「名詞」のみを修飾。

 

⑤副詞は、「形容詞」「副詞」「動詞」「文全体/一部」を修飾。

 

 ⑥冠詞は、限定詞として「名詞」を修飾。

 

⑦代名詞の一部も、限定詞として「名詞」を修飾。

 

⑧修飾のパターンは2つ。「直前から修飾」「直後から修飾」

 

「文にアナが空く修飾」は、不定詞の形容詞句」「疑問詞を使った不定詞」「関係代名詞」を使って、名詞を修飾するときにおこる。

(この3つの詳細は後の記事)

 

おそらく⑨が難しいでしょう。

 

 

修飾に関しての記事は以上です!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

それではまた(^^♪

                         ☆To  the  Finest  Hour☆