準動詞(2) 動名詞・不定詞
こんにちは、孤独なライターです(^^♪
今回のテーマは、準動詞の1つである「動名詞」と「不定詞」についてです。
準動詞ということで、どちらとも動詞を活用するわけですが、どちらも名詞句になることができてしまうので、じゃぁどちらを選べばよいか迷うところであります。
特にこの傾向が強くなるのは、高校英語ですね。
しかし動名詞と不定詞の基本イメージは、異なるというか相反するものなのです。
ですのでここでも、基本イメージを知ることが大事!
今回のポイントは、動名詞と不定詞の基本イメージを、対比させながら把握することです。
では今回の流れについてです。
まずは動名詞から入り、基本イメージや文法事項について解説していきます。
そして次に、動名詞が実際にどういうふうに使われるのかを、例文で確認していきます。
1つ留意したい文法事項は、動名詞は名詞句にしかなれませんが、不定詞は名詞句だけでなく、形容詞句や副詞句にもなれるという点です。
ではまずは、動名詞からいきます(^^♪
▢ 動名詞とは?
「動名詞」とは、「動詞」を「名詞化」した「準動詞」です。
名詞にすることで、準動詞のカタマリが「主語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」になれます。
動名詞のつくりかたは、動詞の語尾に「ーing」をつけます。
「ーing」形の基本イメージは、「途中」「躍動感」です。
「動名詞」と次の「不定詞」は一見意味は同じような感じですが、基本イメージは異なります。
動名詞は「ーing」形なので「途中」「躍動感」の意味が含まれ、そこから「すでに起こっていること」「習慣的な行為」「習慣的行為に対する一般論」へと意味が広がっていきます。
「不定詞」のイメージと対比させると理解が深まると思います(^^♪
不定詞も「名詞句」をつくれますが、「名詞として」の色合いをより強く出せるのは、「動名詞」のほうです。
動名詞は「前置詞の目的語」になれますが、不定詞は名詞句になっても「前置詞の目的語」にはなれません。
では動名詞を使った例文をみていきます。
▢ 動名詞の例文
「play baseball in the park」 を動名詞化
①動名詞が動詞の目的語
・「I like playing baseball in the park.」
S V O ← 動名詞句
「その公園で野球をするのが好き。」
名詞化されて「playing baseball in the park」という「名詞句」になり
これ全体が「likeの目的語」になってます。
②動名詞が主語になる
・「Playing baseball in the park is prohibited.」
S ← 動名詞句 V C
「公園で野球をするの、禁止されてますよ。」
名詞化されて「Playing baseball in the park」全体が「主語」になってます。
③動名詞が前置詞の目的語になる
・「I am interested in playing baseball in the park.」
V C M ← 前置詞+動名詞句
「その公園で野球するの興味ある。」
動名詞化された「playing baseball in the park」全体が、前置詞「in」の目的語になってます。
次に「不定詞」にいきます (^^♪
▢ 不定詞とは?
「不定詞」は、「これから先の事」「これから可能性がある」ことを表す「準動詞」です。
つまり不定詞の基本は「まだしていないこと」(例外はありますが)
ここが「動名詞」と根本的に異なるところです。
動名詞 → 「あったこと・今あること」「習慣的なこと」
不定詞 → 「これから先のこと」「まだしていないこと」
不定詞の公式 → 「 to + 動詞の原形 」
文中で「不定詞のまとまり」がどう働くかというと、「名詞句」「形容詞句」「副詞句」です。
中学2年の英語でみんながよくわからないのが、不定詞の使い分けの問題です。
「名詞的用法」だの「形容詞的用法」だの「副詞的用法」だの覚えてませんか?
これです、これ。
私も当時はわかっていませんでした。
そもそも「名詞」「形容詞」「副詞」の、役割を知らなければわかりません。
学校ではこの大事なことを、ちゃんと教えてくれないのです。
だからわかるわけないのです。
はい、、では不定詞を使った例文をみていきます。
▢ 不定詞の例文
①名詞的用法
要するに「名詞句」にされた不定詞の使い方ということ。
・「To talk in the library is prohibited.」
S ← 不定詞句 V C
「その図書館でお話することは禁止されてる。」
「To talk in the library」が「名詞句」になって全体が「主語」になってます。
この文は、ただ単に「その図書館でお話することは禁止されていますよ」と「一般論」に近いことを言っています。
もしこれが「動名詞」だと、「実際に誰かがその図書館でお話してて、それを見た人が『お話は禁止だよ』と注意するようなシチュエーション」になります。
②形容詞的用法
要するに「形容詞句」にされた不定詞の使い方ということ。
「形容詞的」なので不定詞句が名詞を修飾します。
・「Would you like something to drink ?」
V O M ← 形容詞句
「何か飲み物はいかがですか?」
「to drink」が名詞「something」を修飾してます。
③副詞的用法
要するに「副詞句」にされた不定詞の使い方ということ。
・「I went to Canada to study English.」
M ← 副詞句
「英語を勉強するためにカナダに行きました。」
「英語を勉強するために」「行った」と、不定詞句「to study English」が副詞句として、動詞「went」を修飾してます。
不定詞の副詞句の場合は、動詞の他に文全体を修飾することもあります。
▢ まとめ
そのためには、両社の基本イメージを知るところから始まります。
あと今回の記事のポイントは、不定詞の、名詞句・形容詞句・副詞句を区別できるかどうか。
これは主にリーディング対策になります。
では今回のまとめに入ります。
①動名詞とは、「動詞」を使って「名詞句」にした「準動詞」。
②動名詞の形は「doing~」。基本イメージは「躍動感」。
③「躍動感」から動名詞は、「すでに起こっていること」「習慣的な行為」を表すときに使う。
④動名詞句は名詞句だから、主語・動詞の目的語・前置詞の目的語になる。
⑤不定詞とは「動詞」を使って、名詞句・形容詞句・副詞句をつくる「準動詞」。
⑥不定詞の形は「to do(動詞の原形)~」。基本イメージは「これから先のこと」「まだしていないこと」。
⑦不定詞の名詞句は、前置詞の目的語にはなれない。
⑧不定詞の句が形容詞句の場合は、直前の名詞を修飾。
⑨不定詞の句が副詞句の場合は、動詞・文全体を修飾。
動名詞の名詞句と不定詞の名詞句を、使い分けられるようになりましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それではまた(^^♪
☆To the Finest Hour☆