準動詞(1) 原形
こんにちは、孤独なライターです(^^♪
今回の記事から3回に分けて、「準動詞」という意味不明の用語についてみていきます。
おそらく「準動詞」ときいても、なんのことかわからない方が多いのではないかと思います。
私の経験から言っても、予備校で英語を一番勉強していた時も、そして大学(外国語学部英米学科)のときも、「準動詞」という用語について勉強をした記憶はありません。
(社会人になってから、参考書を通して初めて知りました)
ですが準動詞の中身を学習していけば、聞いたことがある関連用語が出てきます。
因みに、準動詞に区分される文法事項は高校英語です。
中学生のみなさんにとっては、大変かと思いますがいづれ学習することなので、当ブログでトライしていただければ幸いです。
それから中学英語で習う「現在・過去進行形」と「受身表現」も、準動詞を使っています。
準動詞ができるようになる大きいメリットは、長い英文を理解する・使えるようになることです。
今回の記事の流れはm、まずは「準動詞とはなにか?」ということについて解説していきます。
次に準動詞の性質と種類についてやっていきます。
そして最後に準動詞の1つである「(動詞の)原形」について解説していきます。
準動詞に強くなれば、受験生のみなさん、並び替え問題や英作文もよりできるようになりますので、顔晴りましょう。
ではいきます。
▢ 準動詞とは?
「準動詞」は「動詞」と深い関わりがあります。
「準」とつくぐらいなので、動詞と密接です。
それは「動詞」の機能をもちながら、しかし文中では「品詞上動詞に分類されず」、名詞(句)・形容詞(句)・副詞(句)として働くものです。
品詞的には完全な動詞ではないけれども、「動詞と同じような使い方をしますよ」
というわけで「準」「動詞」と名前がつけられているわけです。
要は、動詞を使って名詞(句)・形容詞(句)・副詞(句)を作るためにあると。
だから、動詞をある程度知っていなければならないんです。
動詞を知らなければ、準動詞もわかりません(笑)
でも最初は、中学レベルの動詞を知っているくらいで大丈夫かと。
日常会話だったら、中学英語で十分と言われているくらいだし、、
話がペッコばり脱線、、本線に戻します。
例を1つ出します。
「I study English.」
「僕は英語勉強します。」
この1文では、動詞が「study」で目的語が「English」ですね?
では動詞「study」を準動詞化させた文を2ついきます!
①「I like studying English.」
「僕、英語勉強するの好きだよ。」
この英文の動詞は?、、「like」ですね?
そして「like」に対する目的語は?、、、「studying English」です。
つまり、、「英語を勉強すること」。
ここでは、「動詞」の「study」を「準動詞化」させて名詞句を作ってるわけです。
②「To study English is important.」
「英語を勉強することは重要だ。」
この例文の動詞は「is」です。
そして「is」に対する主語は、「to study English」。
つまり「英語を勉強すること」。
①の例文と同じく、準動詞で「名詞句」をつくって「主語」にしているわけです。
▢ 準動詞の性質
①基本時制(過去形・現在形)は考慮しない
例えば「これは過去の文だから、準動詞にしても過去形にしなきゃないのかな、、
だから準動詞にしても、-ed を語尾につけなきゃないのかなぁ?」
答えは、、「NO」です。
過去のことだから、準動詞にしても過去形で表すといったことはありません。
文の内容が「過去か現在か」といったことを示すのは、「準動詞」ではなく
あくまで「動詞/助動詞」です。
簡単に言うと、、
動詞をもとに「準動詞」を考えるとき、「過去形」か「現在形」なのか、といったことは考えないということです。
②人称によって形が変わるということはない
動詞を準動詞にしたとき、主語が「私」とか「彼女」とか「彼ら」だから、それに合わせて一般動詞の語尾に「s」をつけることはしません。
準動詞化するにあたって、人称の違いは考慮に入れません。
▢ 準動詞の種類
4種類です。
①原形
準動詞の1つ、「原形」です。
よく「動詞の原形」と呼ばれます。
過去形の「ーed」、三人称単数の「ーs」をつけない、なーーんにも動詞につけない「動詞そのままの形」です。
「動詞そのもの」です。
②動名詞
「動名詞」とは、「動詞」を「名詞化」した「準動詞」です。
名詞にすることで、その部分を「主語」「目的語」にさせることができます。
元の動詞を「ーing」形にかえて、「動名詞」にします。
③不定詞
「不定詞」の公式は、「to + 動詞の原形 」
基本イメージは「これから先のこと(可能性)」
動詞を不定詞にすることで、その部分を「名詞句」「形容詞句」「副詞句」にすることができます。
④分詞
不定詞が「これから先のこと」をイメージするのに対して、「分詞」の基本イメージは、「実際の状態や行為・現実」です。
そして「分詞」には2種類!
1つ目は「現在分詞」。
イメージは「実際に起こっていること」です。
動詞が「ーing」化(動名詞と同じ)されて、分詞化されます。
2つ目は「過去分詞」。
イメージは「実際にされた」です。
動詞が「ーed」化(これは規則変化)されて、分詞化されます。
まずは準動詞の1つ「原形」をみていきます(^^♪
▢ 準動詞 「原形」
準動詞の1つ目、「原形」は3パターン。
①助動詞の後は「動詞の原形」
主語が何であろうと、助動詞がきたら「 助動詞 + 動詞の原形 」です。
・「She will be happy sometime」
助動詞 + 動詞の原形
「彼女、いつか幸せになるだろう。」
・「Ken must go immediately.」
助動詞 + 動詞の原形
「ケンは今すぐ行かなければならない。」
主語が三人称単数だから「goes」ではなく、「must」という助動詞があるので動詞は原形の「go」になります。
②知覚動詞・使役動詞の後にくる準動詞は「原形」
・「知覚動詞」.........「see」「hear」など。
「見たり」「聞いたり」するといった類の動詞です。
・「使役動詞」.........「make」「have」など。
「人/ものに、~させる」という意味の動詞です。
文型は「第5文型」で「S V O C」の形。
「 S は O=C である状態を V する 」が第5文型の意味でしたね。
知覚動詞・使役動詞では、「 C 」のところに「(動詞の)原形」がきます。
・「I saw him get into a car.」
S V O C(原形) M
「彼が車に乗り込むところをみた。」
「get」は「(動詞の)原形」です。
・「I made him read the book.」
S V O C(原形) 「read」のO
「彼にその本を読ませた。」
「read」は「(動詞の)原形」です。
③命令文
・「keep your station clear.」
V(原形)
「自分の持ち場をきれいにしとけ。」
命令する相手は必ず「you」です。
(第三者に「指令」はくだせますが、「命令」はどう考えてもできません。)
この場合も、動詞は原形です。
▢ まとめ
以上準動詞の基本事項と「動詞の原形」をみてきましたが、いかがでしたか?
準動詞を使えるようになると、1文が長い英文を理解できるようになります。
というのは英文を読むとわかりますが、準動詞によって英文が長くなることがよくあるからです。
では今回のまとめに入ります。
①準動詞は、動詞の機能をもつが、品詞上動詞には分類されない。動詞の機能でまとめられた句が、名詞句・形容詞句・副詞句として働く。
②要は動詞を使って、動詞句・形容詞句・副詞句をつくれる。
③準動詞の句をつくるとき、基本時制(現在形・過去形)については、考慮しない。
④準動詞の句をつくるとき、人称によって動詞の語尾に「-s」をつけたりしない。人称は関係ないということ。
⑤準動詞の1つ「動名詞」とは、動詞を使って「名詞句のみ」をつくるもの。「doing~」の形になる。
⑥準動詞の1つ「不定詞」とは、動詞を使って「名詞句」「形容詞句」「副詞句」をつくるもの。「to do~」が不定詞の公式。基本イメージは「これから先のこと」。
⑦準動詞の1つ「分詞」とは、動詞を使って「形容詞句」「副詞句」をつくるもの。分詞は2種類。「doing~」の形をとる「現在分詞」と、動詞の語尾が「ーed」になる「過去分詞」がある。分詞の基本イメージは「実際の状態や行為といった現実」。
⑧準動詞の1つ「(動詞の)原形」とは、動詞になにもつけないそのままの形。原形を使うときは、「助動詞の直後」「知覚動詞・使役動詞の後(補語として)」「命令文の動詞」。
「準動詞 原形」は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それではまた(^^♪
☆To the Finest Hour☆