時制(1) 基本時制
こんにちは、孤独なライターです(^^♪
今回の記事は「基本時制」について。
基本的な「時の表現」の仕方についての内容になります。
単純に言えば、「いつの内容のことを言うのか」ということについてです。
現在のことなのか、過去のことなのか、未来のことなのかといったことですね。
基本時制で出てくるのは、「過去形」と「現在形」という用語です。
基本時制に「未来形」を入れるのがわりと一般的なんですが、入れない英語教育者もいて、じつは私も入れない派です。
私は「未来形の本質」が、過去形と現在形とは違うと考えておりますので、私は未来形は基本時制にいれてません。
「時の表現」に関して、日本語と英語は全く違うので、戸惑う方も多くいる分野です。
では、今回の記事の流れについてです。
まずそもそも「時制とはなんぞや?」というところからスタートします。
次に英語の時制は3種類あるということですが、その中でも理解しやすい「基本時制」に分類される「過去形」と「現在形」について解説していきます。
解説と同時に例文も挙げていきますので、参考にしていただければと思います。
時制を理解するのは、正直なところそこまでイージーではないので、焦らず1コ1コの本質の理解を、スローペースで着実に進んでいきましょう。
まずは3つの中で一番イージーな「基本時制」のイメージをつかみましょう。
ではいきます。
☐ 時制について
日本語にはない英語特有のひとつに、「時制」表現があります。
つまり「過去のことか」「現在のことか」「未来のことか」といった表現です。
日本語と英語では、「時表現」の感覚が全く違います。
「現在形」を使えばいいのか「現在進行形」なのか、また「過去形」を使えばいいのか「現在完了形」なのか。
こういったことで学生時代お悩みになった方も多いかと思います。
私が学習塾で教えていた時も、このような悩みをかかえる生徒が多かったですね。
理解できてる生徒のほうが珍しいくらい。
みんなつまずく分野は同じってことですね。
英語の「時制」を大きく分けると、以下になります。
① 「基本時制」 → 案外わからない
② 「進行形」 → 本質が知られていない
③ 「完了形」 → そもそも根本からわからない
それぞれの基本を理解するのは難しくないんですが、その3つが絡み合う英文だと、やや複雑になります。
(例えば「過去完了進行形」とか)
中学レベルだと時制の山は「現在完了形」くらいなもんで、中学レベルの英語だけでいいという方はあまりご心配なく。
英検2級レベルの英語力を目指している方は、高校英語は必須ですので、「時制」は全般的に理解できなければなりません。
それでは、今回の記事では
①の「基本時制」の「現在形」と「過去形」をみていきます。
基本時制は難しくありません。
☐ 基本時制 (1)過去形
「過去形」が一番わかりやすいと思うので、最初に説明します。
「過去形」の本質イメージは、「今と切り離された距離感」です。
「今」と「距離感」をもたせることで、「すでに起こったこと」=「過去のこと」を表現できるんです。
またその過去形の本質から「丁寧/婉曲表現」が生まれます。
ちなみに「過去に1回だけ起こったこと」も「過去の習慣」も、「過去形」を使います。
とにかく「過去形」 → 『距離感』というのを覚えてください。
では、何を過去形に変えるかというと、「動詞」や「助動詞」です。
これはほとんどの人がおわかりだと思います。
助動詞の過去形は覚える数が少ないので問題ありませんが、動詞で不規則変化するものは、たくさんあるので少し厄介です。
しかも不規則変化する動詞に限って、日常よく使う基本動詞なのです。
具体的にどの動詞が不規則変化するのかは、ここでは触れないのであいまいな方は何かで確認してください。
では「過去形」を使った例文をみていきます。
・「I played baseball yesterday.」
「昨日テニスやったよ。」
・「I was naughty boy when I was a child.」
「子供のころ、わんぱく少年だったよ。」
・「I went to Kyoto last year.」
「去年京都行ったよ。」
・「I could handle it once.」
「かつてはそれを扱えたんだけどね。」
さをらに過去形の本質イメージの「距離感」を使って、「婉曲/丁寧表現」もできます。
この場合、よく「助動詞の過去形」が使われます。
・「I would like you to do it.」
「あなたにそれをやって頂きたいのですが.......?」
・「Could it be possible for you to give it to me ?」
「それを私に頂けることは可能でございますでしょうか......?」
▢ 基本時制 (2)現在形
現在形の本質イメージは、「過去・未来を含めた現在との一体感」です。
「現在」がつくからって、何も「いま」だけのことばかりではありません。
それが「現在形」です。でもいまいち、それだけじゃわかりませんよね。
ということで論より証拠、例文をみていきます。
①現在の習慣を表す
・「I go to school by bus.」
「バスで通学してるよ。」
過去もバスで学校行ったし、この先もバスで学校にいくであろうという
現在も含め、長い期間続いている習慣について述べるときには、「現在形」が使われます。
・「I study English after dinner.」
「普段夕食食べたら、英語を勉強します。」
これも「習慣」を表します。
みなさんも、英語の勉強を習慣にしてください(^^)/
②現在の状態を表す
これが現在形の最も簡単な使い方です。
・「I am a teacher.」
「わたくし教師をしております。」
「過去も未来も含めた現在のこと」について述べています。
・「I speak two languages.」
「わたし、2カ国語話します。」
これも過去も未来も含めた現在のことですよね。
「昨日は英語話せたけど、明日は話せない」といったことはあり得ませんよね。
③一般的な事実・真理を表す
・「The sun goes up from the east.」
「太陽は東から昇る。」
・「Carbon dioxide is composed of oxygen and carbon.」
「二酸化炭素は、酸素と炭素から成る。」
この2つの内容は、大昔から現在そして未来も変わらない「永遠不変の真理」ですよね。
こういったことは時制は現在形です。
④思考・宣言する時
・「I think that your dream will come true.」
「君の夢、実現すると思うよ。」
・「I promise to finish the work tomorrow.」
「明日その仕事終わらせることを誓うよ。」
こういったことも現在形です。
▢ まとめ
「過去形」「現在形」といった「基本時制」をみてきましたが、いかがでしたか?
中学校では、過去形より現在形を先に習うので、現在形のほうが単純な使い方になりそうですが、案外現在形は過去形よりややこしい英文法です。
では、今回のポイントを整理します。
①「時制」とは、時の表現に関する全てのこと。
②時制は大きく分けて3種類。「基本時制」「進行形」「完了形」。その3つの基本イメージを使い分けられるかがポイント。
③基本時制は2種類。「過去形」と「現在形」。
④過去形の基本イメージは、「現在と切り離された距離感」。そこから、過去の事実をいったり、遠回しに言う「婉曲表現」ができる。
⑤現在形の基本イメージは、「過去・未来・を含めた現在のこと」。そこから「現在の習慣」のこと、「現在の職業といった身分のこと」「一般的な事実のこと」を表現できる。
動詞が過去形でも現在のことを言ったり、動詞が現在形でも過去のことを言ったり、現在のことを含んでいたりと、基本時制も一筋縄ではいかず勉強が必要ですネ。
英語中級者でも、基本時制をマスター人はごく少数者でしょう。
今後、「時制」を意識して英語を精読してみましょう。
「基本時制」については以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
それではまた(^^♪
☆To the Finest Hour☆