「動詞」が英文の設計図を決める
毎度お世話様です(^^♪
孤独なライターでこざいます。
今回の記事のテーマは、「英文を構成する仕組み」についてです。
英語の文は、どのように成り立っているのかを見ていきます。
ライティングやスピーキングは自分で英文をつくる作業であるため、英語のルールに則って文をつくっていきますが、リーディングでもリスニングでもこれを知っていないと、「なんとなく把握」してしまい正確な文意理解にはつながらないので、英語を学習方はすべて、本記事の内容を知っていなければなりません。
今回の記事では、まずは「文型とはなにか?」について解説します!
そして文型には5種類のパターンがありますが、そのどれになるのかを決めるのは品詞の1つ「動詞」であることをみていきます。
また、文型を構成するメインの要素にはどんなものがあるのか?
そして5種類の文型を、それぞれ具体的に解説していきます。
文型については高校の授業で出てきますが、わかりやすく教えてくれない先生がほとんどなので、是非私のブログで文型の知識をつけてください。
その際気を付けていただきたいのが、5つの文型を丸暗記するのではなく、「イメージで感覚をつかむ」ことです。
それでは、行きましょう(^^♪
▢ 文型について
英語には、「5種類」の「文型」というものがあります。
私が大学にいた時の、ある英文法学者は6種類あると言っておりましたが、現時点
での巷一般の参考書では、英語の文型は5種類の扱いとなっております。
「文型」とは「文の設計図」です。
実は文型によって、いくらか意味が決まるのです。
(特に「第4文型」というものは、大体意味がわかります。)
「文型がわかることで、文意が少しでもわかる」。ここが英語の面白いところです。
◇ 文型を決めるのは「動詞」
「動詞」が「文の骨組み」を決定します。
ここで注意したいことが2つ。
① 動詞は、全ての文型をとれるわけではない。
動詞によってとれる文型がちがう。
例えば、「勉強する」という動詞「study」は、、「第3文型」の文を作ります。
「study」はほかに「第1文型」の文を作ることができます。
② 動詞によっては複数の文型をとれる。
先の「study」もこれです。
複数の文型をとれる動詞は、日常会話でよく出てくるような動詞
(基本動詞といいます)に非常に多いです。
例えば、「be動詞」は、「第1文型」と「第2文型」をとることができます。
「ゲットしたぜ!」の「get」に至っては、「第1文型~第5文型」の全てをとる
ことができます。(全ての文型をとれる動詞は「get」しかありません。)
因みに「基本動詞」というように「基本」といっておりますが、実は「基本動詞が
とても難しい」のです。
なぜかというと、シチュエーションによって文型・(つまり意味)が変わるから
です。
では、ここから「5つの文型」についてみていきます。
その前に、以下の表記を覚えてください。
・ 「主語」 = 「 S( = subject )」
・ 「動詞」 = 「 V( = verb )」
・ 「目的語」 = 「 O( = object )」
・ 「補語」 = 「 C( = complement )」
・ 「その他(修飾)」 = 「 M( = modification )」
*「目的語」とは?
→ 動詞の目的となる語 動作の対象となる語
例えば、、
・「 I study English. 」 → 「 私は英語を勉強する。」
→ 目的語は「 English 」
・「 I kicked a ball. 」 → 「 私はボールを蹴った。」
→ 目的語は「 ball 」
*「補語」とは?
→ 「主語」や「目的語」について説明を補う語
例えば、、
・「 He is a lawyer 」 → 「 彼は弁護士です。」
→ 補語は「lawyer」で、主語「He」に対する、補語として働いてます。
・「 She calls me Kim 」 → 「 彼女は私をキムと呼びます。」
→ 補語は「Kim」で、目的語「me」に対する、補語として働いてます。
では、第1文型から第5文型まで見ていきます。
▢ 第1文型
「 S + V + M 」
①「 I walk everyday. 」 → 「 私は毎日歩きます。」
S V M
②「 He is here. 」 → 「 彼はここにいます。」
S V M
第1文型は、「動作そのもの」に主眼がおかれます。
例えば、次の2つの違いをお考えください。
③ 「 He kicked a ball. 」 → 「 彼はボールを蹴った。」
S V O
これは、後で説明する「第3文型」です。
イメージとしては、、
「足でボールを蹴って、ボールに力が及び、ボールが動いた」という感じ。
「ボールが動いた」ことまで意味に含んでます。
しかし次はというと、、
④ 「 He kicked at a ball. 」
S V M
「 彼はボールを(めがけて)蹴った。」
これは、「第1文型」です。
「動作そのもの」に主眼が置かれるので、
「彼」は「蹴る」動作をした、ということをメインに言っております。
だから「ボールに力が及び、ボールが動いた」かどうかまでは言ってません。
もしかしたら、「スカッ」ってなったかもしれません(笑)
例文②のように「be動詞」が第1文型をとる時は、少し特殊で、「動作そのもの」
というよりは、「存在」を表します。②の例文をみてみると、「彼はここにいる」
というように、何か動作するというよりは、「存在」を表します。
以上第1文型をみてきましたが、第1文型は、まぁ~「S+V」だけでは終わりま
せん。ほとんどの場合で「M(修飾語)」が入ります。
特に、「時(いつ)」とか「場所(どこで)」を表す言葉がついてきます。
⑤ 「 I walked in the park yesterday. 」
S V M(場所) M(時)
「私は昨日その公園内を歩いた。」
という感じです。
▢ 第2文型
「 S + V + C + M 」
① 「 He is an English teacher. 」 → 「彼は英語の先生です。」
S V C
② 「 Ken is smart. 」 → 「ケンは頭がいいです。」
S V C
③ 「 The food went bad. 」 → 「食べ物が腐った。」
S V C
「第2文型」の本質は、「 S = C 」です。
「Sがどういう状態なのか、性質なのか」を「C(補語)」が説明する文型です。
「S」と「C」の間には「=(イコール)」が隠れています。
例えば、、
④ 「She is (a) beautiful (woman).」
S V C
「人間(彼女)」 = 「人間(女性)」
「彼女は(1人の)美しい(女性だ)。」
⑤ 「The bag is (a) red (bag).」
S V C
「モノ(カバン)」 = 「モノ(カバン)」
さらには「be動詞」だけでなく
「一般動詞」でも第2文型をとることがあります。
⑥ 「 He became an English teacher. 」
S V C
「彼は英語の先生になった。」
⑦ 「 I got tired after studying.」
S V C M
「勉強したら、疲れた。」
このような「一般動詞を使った第2文型」は
「CがSの性質・状態を説明」するのは「be動詞」と変わらないのですが、
そこには「ある状態からある状態へ変化した」という意味が含まれてます。
これ、盲点です。
英語の文法学習してる人でも、知らないっていう方多いです。
▢ 第3文型
「 S + V + O + M 」
① 「 I study English every day. 」
S V O M
「私は毎日英語を勉強する。」
② 「 I wrote a letter yesterday. 」
S V O M
「昨日手紙を書いた。」
③ 「 He loves her. 」
S V O
「彼は彼女を愛している。」
「第3文型」の本質は「SはOにある影響を与える」です。
「O」は「動詞」の「対象物」ということです。
ということは、、「S ≠ O」(イコールにはなりません)。
ここが、第2文型と大きく違うところです。
①の例文を見ると、
「私」と「英語」はイコールで結ぶことはできませんよね。
動詞の中で、第3文型をとれるのが圧倒的に数は多いです。
日常会話頻出の「基本動詞」以外の動詞は、ほとんど第1文型か第3文型。
第2・4・5文型は、「基本動詞」のためにある
と言っても過言ではないくらいです。
▢ 第4文型
「S + V + O(1) + O(2) + M」
「O」は2つとも「目的語」
① 「 I gave him a book yesterday. 」
S V O(1) O(2) M
「昨日私は本を彼にあげた。」
② 「 I made my boyfriend a cake. 」
S V O(1) O(2)
「私は彼氏にケーキをつくってあげた。
③ 「 He showed me a map. 」
S V O(1) O(2)
「彼は私にマップを見せてくれた。」
「第4文型」は、「授与型」の動詞です。
「 SがO(1)にO(2)を与える 」が第4文型の本質です。
そして注意したいのが、「O(1)」と「O(2)」の語順。
先に来る「O(1)」が、「あげる対象(人とか)」。
次にくる「O(2)」が、「あげるモノ」。
要は、「人」 → 「モノ」 の順番です。
英語は語順が命です。
そして第4文型は、第3文型に変換することができます。
①の例文を変換すると、、
「 I gave a book to him yesterday. 」
S V O M M
「昨日私は彼に本をあげた。」
変換してもほとんど意味は変わりありませんが
少ーーしの意味の違いはあります。
①は「私は彼に本をあげた」まで焦点をあてていますが
②はあくまで「私は本をあげた」行為のみに焦点を当てています。
でもまぁここまで覚える必要ありません。
▢ 第5文型
「 S + V + O + C + M 」
① 「 I found this book difficult to read. 」
S V O C
「この本は読むのが難しいとわかった。」
② 「 She calls him Ken. 」
S V O C
「彼女は彼をケンと呼びます。」
③ 「 He made me angry yesterday. 」
S V O C M
「昨日彼は私を怒らせた。」
「第5文型」の本質イメージは
「Sは O=C(である状態) をVする」です。
つまり第5文型は
第2文型(SVC)と第3文型(SVO)を合体させた文型なんです。
この原理にならって①の例文を表すと、、
「 I found this book (is) difficult to read.」
S = C
S V O
第4文型では「O(1) ≠ O(2) 」です。
例文②をみると、、
「 He made me angry yesterday. 」
S V O = C M
「O=C」のところが「 I am angry 」
と第2文型的に考えることができます。
ざっくりですが、以上が第5文型の基本!
▢ まとめ
「文型」についてみてきましたが、いかがでしたか?
今回の記事も、英語の大鉄則についてやりましたので必ず覚えるようにしましょう。
今後の英語学習に、間違いなく生きてきます。
では、今回のポイントをおさらいしていきます。
<今回のポイント>
①「文型」とは、「文の骨組み」である。
②文型を決定するのは、「動詞」である。
③動詞によってとれる文型はちがい、また複数の文型をとれる動詞もある。
④文の骨組みを埋めていく要素は、「主語」「動詞」「目的語」「補語」。
⑤英文法の解説にあたり、主語は「S」、動詞は「V」、目的語は「O」、補語は「C」と表される。
⑥目的語とは、動詞の目的となる語、つまり動作の対象となる。また前置詞の目的語にもなる。
⑦補語とは、主語や目的語について説明を補う語。
⑧第1文型 → S+V+その他 → SはVする(動作そのもの)
⑨第2文型 → S+V+C+その他 → SはC(という状態)である
⑩第3文型 → S+V+O+その他 → SはOをVする
本質は、SはVしてOにある影響を及ぼす(これは覚える必要なし)
⑪第4文型 → S+V+O(1)+O(2)+その他 → SはO(1)にO(2)を与える
⑫第5文型 → S+V+O+C+その他 → Sは「O=C」をVする
初心者だけでなく、文型なんか意識せずなんとなく英語を読んでいたという方も、今後しばらくは文型を意識してリーディングしてみてください。
文型のルールを知った上で語彙力を増していけば、どんどん英作文できるようになります。
顔晴りましょう(^^♪
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます☆
それではまた(^^♪
☆To the Finest Hour☆